クラウドサービス。・・・されど中国。Office365が!

日本国内では、セキュリティのために暗号化を高めたり、数十MBのファイルを数秒で入手できたり、遅延は0に近い等、非常に快適な環境が得られています。これを中国ではどうか?と捉えた場合、ご存知の通り、いろいろな制限があります。PCにおける、主な制限を紹介していこう。

●商用暗号管理条例
→暗号化アルゴリズムは中国国家が認可したもの以外の利用が発覚した場合は、暗号化ソフトをインストールしているPCごと没収される。そのため、暗号化ソフト使用について中国に登記表の提出対象は、中国国外の組織あるいは個人と定められている。また、中国現地で暗号化ソフトを入手するにあたっても、認可証の提示が必要など、非常に難しい状況。また、TV会議システムやルータ類を中国に持ち込みした場合も、輸入許可証と利用申請が必要。

(参考)
コンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェアの現地輸入管理制度:中国向け輸出(ジェトロ)
中国で暗号製品を使うなら要注意!(jasipa)

このような中国の厳しい環境の中で、クラウドで情報共有が可能なマイクロソフト Azure、Office365が正式に使用認可された、ということは非常に意味のあることだ。中国のデータセンターサービス等を展開し、マイクロソフトと20年程提携している、21Vianetにライセンスすることを決定し、上海DCで運用するとか。

(参考)
Office 365, operated by 21Vianet, becomes generally available in China(Microsoft Blogs)
-Office365が中国で21Vianet(世紀互聯)経由で購入し利用できるようになった!
Microsoft becomes the first global public cloud provider in China with the general availability of Microsoft Azure in the region(Microsoft Blog)
-Microsoft Azureは中国で利用できるパブリッククラウドサービスの最初になった!-
Office 365 と Windows Azure が中国国内から購入可能になります(ビジネスプロダクティビティ製品チームブログ)

マイクロソフトと直接Office365やAzureを申し込むと、Microsoftが管理するブロックにおかれる。Office365販売代理店である、例えば、NTTcomやリコージャパン等に依頼すると、それぞれが管理するブロックにおかれるような意味合いで、21Vianetで購入したら、21Vianetが管理しているDCにおかれる、という意味合いになるんですね。中国ではマイクロソフトと直接購入できないため、日本法人経由で購入すれば利用ができたりする。

Office365のE1以上を利用すれば、OneDrive(旧SkyDrive Pro)があるが、Wikipediaに書いている通り、SharePointをローカルと同期できるアプリケーション。すなわち、社内にあるPC端末上でファイルを保存すれば、OneDrive Pro上に同期され共有される、ということだ。また、OneDrive Proは、一種の閉域網の利用環境だ。Office365に登録されているユーザーをセキュリティグループあるいは個人ユーザーを登録していくことで、共有ができる仕組み。一方、Office365にユーザーIDを保有していない他社ユーザーを取り込む場合には、Microsoftアカウント(旧Live ID)が必要であり、このMicrosoftアカウントをOneDrive Proに登録しながら割り当てていく必要がある。セキュリティが厳しく設定でき、監査ログも取れるという、マイクロソフトだからできるセキュリティの高さが物語れる。

このOneDrive Proは、データ共有に至るまで、設計・構築という段取りが発生する。これ~は、Office365専任ではないため、一人ひとりの依頼に申し受けはご遠慮いただきたくなる。このOneDrive Pro上に、例えば、オンラインストレージのboxとかを利用し、リンクで組み込むという方法もいいかもしれない。コスト的には、月割りで計算したら、そんなに高いものではなくなる。

 

次回の投稿では、中国現地でのメールクラウドサービスは、Office365以外で利用すると、どうなるのか?ネット記事を参考にまとめていきたい。