
MVNO=Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者と訳される業者=OCN、楽天、FREETEL、BIGLOBEなどがあたる。
個人的には、11年間docomoを利用し、iPhoneが出たのをきっかけに4年間auを利用し、この度、OCN(ビックカメラ)に切り替えた。キャリアからMVNOに切り替えたことにより、通信低下等は発生したが、価格相当等のリスクを受け入れれば、MVNOの安さは実感してきている。
ここでは、いくつか前提条件を提示した上で、参考になれればと思う。
(前提条件)
・docomoで比較で、docomoユーザー15年目。
・iPhone 7(128GBモデル)
・データ通信=2GB〜3GB
・音声通話=20分、1回当たり1分×10回、2分×5回
・SMS=必要
・公衆無線LAN(ホットスポット)=時々利用
・税別
・3年(36ヶ月)で比較。(iPhoneは、3年間は持つ)
iPhone 7 (128GB)は、Apple Storeでは¥83,800円。docomoでは¥93,960円で販売され24ヶ月で総額 ▲¥55,728円で、実質38,232円で購入できるという負担が少ない購入体系となる。
月額 | ||
基本プラン | かけ放題ライトプラン (5分以内、回数無制限) |
1,700円 |
インターネット接続サービス | SPモード | 300円 |
データ容量 | Sパック (2GB、繰越無し) |
3,500円 |
15年以上利用 | ▲600円 | |
合計 | 4,900円 |
38,232円に、4,900円×24=117,600円、4,900円×36=176,400円かかかる。
つまり、2年間だと155,832円、3年間だと214,632円かかる。
キャリアの場合は2年ごとの更新のため、3年間利用すれば、あと1年間利用しなければ違約金が取られるので注意が必要だ。
iPhoneをApple Storeで購入した場合は、83,800円。docomoと比較して、2年間≧155,832円、3年間≧214,632円で収まれば、MVNOの方が安いと判断できる。果たしてどうだろうか?docomoとかのキャリアの場合、電話かけ放題プランを契約しなくてはならないが、MVNOは別に電話かけ放題プランは契約しなくても良いのが、コスト削減につながる。例えば、1分以内×10回、2分×5回の場合、20円×10+40円×5=400円となる。例えば11月下旬以降のFREETELの場合、1分以内かけ放題が299円に値下がりになるが、299円+200円=499円となり、かけ放題を利用すると、結構逆効果になるため、十分選択が必要になる。
OCN・3GB | FREETEL・3GB | 楽天・3.1GB | BIGLOBE・3GB | |
音声通話SIM | 1,800円 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 |
電話料 | 400円 | 400円 | 800円 | 400円 |
合計 | 2,200円 | 2,000円 | 2,400円 | 2,000円 |
2年間総支払額 | 52,800円 | 48,000円 | 57,600円 | 48,000円 |
2年間+iPhone | 136,600円 | 131,800円 | 141,400円 | 131,800円 |
3年間総支払額 | 79,200円 | 72,000円 | 86,400円 | 72,000円 |
3年間+iPhone | 163,000円 | 155,800円 | 170,200円 | 155,800円 |
BIGLOBEの場合は通話60分パックで650円という美味しいオプションもある。また、FREETELの場合は、使った分だけ支払うという面白いプランもある。キャリア(docomo等)を利用した場合、155,832円(2年間)・214,632円(3年間)のため、明らかに安い!となる。3年間も利用すれば、キャリアとの差額が5万円以上になるのは、非常に興味深い話だ。
MVNOの中にも、サービスメニューの細分化が必要で、OCN音声通話の場合は、050 Plusが無償で提供されていたり、公衆無線LAN(ホットスポット)は、FREETELには提供されていなかったり、楽天は有償だったり、色々とチェックが必要だ。
更に、OCNにもビックカメラがOEM提供しているSIMだとひかりTVエントリープランが見れたりする。更に、例えば、ビックカメラの店頭でSIM購入した場合、SIMカードのパッケージ代が3,000円するけれども1円(2016年10月末までのキャンペーン)だったり、切り替え料が発生しなかったりする等、自宅でSIM切り替えするよりも、安価のような気もする。
更に言えば、キャリアの端末をSIMフリーカードを刺した場合でも、動作保証がしかねる場合があるため、SIMフリー機種を選択する方が賢い。SIMフリー機種であれば、キャリア回線を考えず、どこのカードも刺せるため、かなり魅力的だ。
例えば、iPhoneは最低3年間の耐久性や3年以上のOSバージョンアップ保証が受けられる。iPhone7よりFelica対応(予定)になったことで、少なくとも3年間は利用するのでは?これ以上、高望みはしなくなるだろう、という思いもあり、4年間は使っていくんじゃないの?と個人的に思っている。となると、例えば、OCNを4年間利用した場合は、2,200円×48=105,600円+83,800(端末)=189,400円。キャリアなら4,900×48=235,200円+38,232(端末)=273,432円。差額で84,032円。5年目にして端末が買えてしまえる差になる、というのが魅力のポイントだ。
家庭内の大蔵省への交渉には、この支払い結果の予測金額を参考に、毎月の家庭内への返済額を少し割り増しすることを条件に交渉するのも良いかもしれない。4年間も利用すれば、キャリアよりも8万円は安くなる(だろう)から。
通信回線はキャリアよりも悪い(遅い)かもしれないが、それなりにコストも削減できる。賢く節約、賢く使いまわせ!