
中国においてTVでもインターネットでも、都合が悪くなれば、遮断することで有名。実際、上海出張で何度か経験している。
通信回線速度も、100Kも出るか出ないか、という遅さも記憶ある。
(参考)中国ネット回線事情 ネットインフラ(ウェストビレッジからの啓示 (上海編))
└回線の速さ⇒通常は2M だが、実際は下り100Kも出てないだろう。
Googleについては、中国では利用規制がかかっており、素直にアクセス不能地域としてトラフィックレポートを出しているというところが評価できる会社だ。
但し、中国においてGoogleの全サービスが使えないというわけではない。Gmail等のメール機能部分だけは利用できたりする。
試しに、日本・中国・アメリカのトラフィックレポートを並べてみた。本場のアメリカでは快適だ。中国もそれなりに出ているね。
ところがどっこい、ストレージサービスになると、こうだ。中国では1%も出ていない。ファイルをクリックした時点で、画面が固まるといったところだろうか?
中国においては、インターネット通信において、大規模な検閲システムを導入している。この検閲システムは、GF(グレート・ファイアウォール)と呼ばれ、シスコシステムズを始め多国籍企業が開発・運用を行っていたりする。
マイクロソフト社のオンラインサービスであるOffice365およびAzureは中国政府から認可がおりたクラウドサービスにつき利用できる。(→参考)
だが、中国政府から認可下りていないサービスとなると、利用できるかどうかは不明であり、いつ接続遮断になるかが見当がつかない。
その中で、オンラインストレージboxが中国では利用できなくなったという知らせが入っている。
中国の検索エンジンで有名な百度(baidu)。一時期、百度のIME、Baidu IMEにスパイウエア問題があったりする、この百度に、Google Driveのような百度雲(百度云)がある。これなら中国でも利用できるのではないか?
(参考)中国の便利なネットサービス ~クラウド編~ 中国版Dropbox(SHANGHAI★BASE)
という記事によれば、Dropboxのような利用が可能と書かれている。日本版Baiduにはストレージサービスが見当たらないため、中国語版Baiduを利用するしかないようだ。
(参考)百度云(2TB), (微云)10TB、(360云盘)36TB 無料クラウドストレージに悩む…(裏技まとめの記事)
百度雲はQQアカウントでも利用が可能のようだ。QQとは、インスタントメッセンジャーのようなものだ。中国では、このQQを利用して、商取引を行ったりしているのが現状で、IT資産管理ソフト(中国では、Viacontrolとかが有名)でQQを制御したら、さぁ~!大変ということになるわけだ。
百度雲は2TBが無料枠なのか・・・
(参考)中国の無料オンラインストレージはテラバイト越えが常識(globalization)
日本の場合は7GBとかが一般的な無料枠と捉えたいところだが、TBが常識とは・・・。
中国において、boxが使えなくなった!という情報が入ってきたものの、もともとオンラインストレージを中国で利用できるのは稀という理解だったため、いつ使えるの?という問いかけになってしまう。
boxは非常に使いかってがいい。中国で利用できるよう、今後も情報提供しながら販売店に要求していきたい。