
外出先からテレビを見る製品として、ワンセグチューナー・フルセグチューナーをiPhoneとかにくっつける方法があるが、アンテナの精度次第。受信する地域によっては、チャンネル数が少なかったり、海外だったら受信はできなくなる。
そういう場合は、WiFi(無線LAN)でチューナーに接続をして映像を見るという方法ができる製品がある。ピクセラのチューナーを紹介しよう。さらに、インターネットを介した「リモート視聴」という機能が用意されている。外出先から、専用アプリを介して、インターネット接続経由でチューナーに接続する方式だ。
NTTのフレッツ光ルータには動作したため、家庭向けインターネット回線であれば、概ね問題ないと考えられる。一方、接続元となる、例えばiPhoneとかの通信パケットの消費は、それなりにあることを覚悟する必要がある。そのため、ホテルとかのインターネット接続サービスを利用して視聴する通信パケット量の心配も払拭できるだろう。後半では、セキュリティ的に不安のあるホテルとかのインターネット接続を安心して利用できるというような、不安を払拭できる方法を説明したい。
ピクセラのチューナーでは、セットアップも実に簡単だ。
チューナー本体にあるアンテナと自宅のアンテナを接続をし、ネットワークに繋げるという方法だ。自宅アンテナは端子が1つしかなければ、分配器を購入すれば良い。
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私が利用しているのは古いモデルのため、2014年12月頃にリリースされた「PIX-BR310W」ではあるものの、まだまだ現役だ。解像度は720pではあるものの、iPhone 7 Plus画面で見ても問題ない。ただWiFiもしくはインターネット経由となるため、映像の遅延がある。これはやむを得ない。
外出先から自宅のアンテナからテレビを見ることができた。では、その接続を「安心」に利用したい!という方法を説明していきたい。但し、海外からの接続は検証していないため、できるかどうかは、分からない。
国内からは、これらのピクセラ製品で映像が見れることから、海外でも国内から接続しているように「見せかける」方法ができる。その接続方法を、VPN(Virtual Private Network)といっておきたい。
この手の製品(=VPNサービス)では、Kasperskyセキュリティコネクション、TrendmicorフリーWiFiプロテクション(iOSにおいて利用再開不明)、F-Secure Freedom VPN、SymantecノートンWiFiプライバシー、・・・というセキュリティメーカーから出している製品を活用する方法が無難だ。セキュリティメーカーだけあって、通信は安心して利用できる。
私の場合は、F-Secure Freedom VPNのライセンスがまだ余っているため、F-Secureを利用している。操作は非常に簡単で、ボタン1タッチで、接続先(ロケーション)の変更ができる。
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例えば、アメリカでこのF-Secure freedom VPNのロケーションを日本で設定すれば、あたかも日本から接続しているように、見せかける方法が取れる製品だ。こちらに簡単な設定資料が公開されているので参考に。
これをいかし、手持ちのWiFiルータや4G回線を利用していない場合には、これらのVPNサービスを利用して、ロケーションを「日本」に設定して通信を行えば、日本での通信で見なされるという状態となる。
セキュリティメーカー以外においても、InterlinkのセカイVPNというサービスがある。実際に中国で利用して問題がないという報告を受けてはいるものの、上記にあげた各種VPNサービスと同じようなものではないか?と想像している。通信規制のかかっている国でロケーション先を日本にしてうまく接続できない場合には、米国西海岸とかに変えて接続してみる、という方法もある。ネット上では、ExpressVPNが非常に人気が高い模様だが。
メーカー | 製品名 | 月額 | 年額 |
エフセキュア | Freedom VPN | 3台:7,384円/年、5台:8,864円/年 | |
カスペルスキー | セキュリティコネクション | 5台:480円 | 5台:2,900円 |
シマンテック | ノートンWiFiプライバシー | 1台:2,990円/年、3台:3,490円 | |
Interlink | セカイVPN | 1,080円 | なし |
ExpressVPN | ExpressVPN | 12.95ドル | 99.84ドル |
まとめると、ホテルとかの安心できないインターネット接続サービスを利用し、VPNサービスを有効にすることで、不安な通信から安心な通信に変わる。その、安心な通信環境から、ピクセラのリモート視聴を利用すれば、テレビが見られるわけだ。
リモート視聴において、ピクセラ以外にも、SONY PS4の周辺機器として宣伝されているnasneや、Panasonicのビエラでも対応している模様。
Amazonリンク先にNAS=Synologyがあるが、こういう記事があった。
(参考)Synology® 、株式会社デジオンと共同開発したDTCP-IPアプリ「DiXiM Media Server」を提供開始
DS218jに対応しているようなのだが、Synologyの良さはこちらに記入しているので参考を。このリリース記事には「DiXiM Media Serverは、レコーダーで録画したTV番組をSynology NASに転送することができ、空き容量が足りなくなった録画機器のダビング先としてご利用いただけます。NASに保存された録画番組、音楽、写真、ビデオを、ホームネットワーク内で共有することもできます。」という記載があり、Synologyに転送(ダウンロード、保存)されたデータをネットワーク介して再生できる、という面白そうな機能だ。