Nutanix 連載(1)

HCIでコンパクトさを実現


Nutanix(ニュータニックス)は、Google File SystemやOracle Exadataの開発メンバーらによって2009年に設立された企業であり、HCI(HyperConverged Infrastructure)分野で長年リーダーとして格付けられているメーカーです。

連載(1)において、勤務先の仮想化サーバを作り込みのシステム(VMware vSphere)からnutanix(AHV)への切り替えを実施したことを、簡単に触れました。そして、仮想化システムには一般的に3Tire型(サーバー・ネットワーク・ストレージ)で構成されていることを話しました。

nutanixに切り替える前、仮想マシンを稼働させる3台(3ノード)のサーバ、ディスクの冗長性や本番用・開発用/テスト用のディスクを施したストレージ7台、このサーバとストレージを高速に通信を実現させる光ファイバーチャネルで構成した冗長構成のSANネットワーク。そして、仮想化システム=VMware vSphereを管理するための管理サーバという構成を利用していました。3台のサーバで6U、7台のストレージで14U、2台のネットワークで2Uを消費。これらの電源を安心に保護するためのUPS(高性能無停電電源装置)が、管理サーバ向けに1500VAクラスで2U、サーバー用に5000VAクラスで4U、ストレージ用の200V電源で5000VAクラスで4U、ネットワーク装置に対しては1500VAクラスで2U程を利用した。このU(Unit)数を計算すると、システムだけで22U、システム12U、合計36Unit必要となる。サーバラックの一般的な大きさは37〜42Unitのため、サーバラック1棟丸ごと消費してしまうのが作り込みの3Tire型仮想化システムなのである。

それが、nutanixに変更するだけで、22Uがわずか2Uに削減。UPSも1台(4U程)に削減に成功した。更に、わずか2Uに最大4ノード搭載できるため、確実に移行前よりもハイスペック構成となっている。但し、勤務先の旧仮想化システムでは2CPUで構成した3ノードの仮想化システムであったため、2Uのnutanixでコストパフォーマンスが得られたわけで、各ノードのサーバが4CPUとかで構成していれば、2Uで収まりきらないという考え方にもつながります。したがいまして、構築した環境によって、十分な製品選びが必要になります。

nutanixの型番の読み方を理解することで、どのような仕様なのかある程度把握できます。
(参考)NutanixのBOMアレコレ(ねっとわーるどラボ)

2019年1月現在、NX-6000シリーズ以外はG6(Skylake)モデルが出ています。勤務先のはNX-1000シリーズのG5です。これは、8TBのディスクがG6では乗せられない(6TBまで)ために、G5を選定した背景があります。そのため、新しければスペックは向上する、とは限らないことを意味します。また、搭載できるメモリがひとクラス向上し、コスト的に高くなる場合もある、ということです。

nutanixはサーバ会社ではなく、ソフトウエアの会社です。例えば、日商エレクトロニクスでは、標準機のNXの他に、DELL / Lenovo の取り扱いがあります。

ネットワールドでは、HPEでの取り扱いもあります。

そのため、使い慣れたメーカーのハードウエアをチョイスして、nutanixのソフトウエアを利用することができる点でも、大きなメリットがありますし、例えば、会社的にHPE製品で揃えたい場合、外見的に揃えるということもできるので、会社にあった製品選定ができるのではないか、と想定されます。
なお、HPEには、SimpliVity(シンプリビティ)というHCIがあります。2017年に買収した会社のため、自社開発の製品ではありません。リリース当初では、傾きかかった会社をよく買収したな、という雰囲気でしたが、HPEブランド力によって、持ちこたえ、導入事例をじわりじわり伸ばしてきています。

勤務先での採用にあたっては、出たばっかりの国内導入事例が無い中で、先立って新システムを導入するよりは、老舗な技術が浸透している製品が無難だろう、という判断でnutanixを入れました。nutanix製品選定時、富士通であればFujitsu PrimeFlexが出たり、NECであればNEC Hyper Converged Systemが出たりした。ただ、NECもFujitsuもvSANなので、VMwareのSDS(Software Defined Storage)。VMwareは流石に強いなぁ、というイメージでした。

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