Arcserve バックアップ製品について語る

投稿者: admin | 2024-11-16

システムをバックアップする製品として、Arcserve の バックアップ製品が「低価格」のため中小企業では人気の高い製品と自負しています。勤務先では、NutanixおよびBroadcom (旧 VMware) ESXiのバックアップ先として、アプライセンス製品であるArcserve UDP Applianceでバックアップしています。更に、ランサムウエア対策としてWORM (Write Once, Read Many:1回限りの書き込み) 製品として、Arcserve OneXafeを利用し対策を実施しています。

この資料では、Arcserve BackupであるUDP Appliance製品、バックアップを更にバックアップしているWORM製品のOneXafeについて、ユーザーの角度から本音で書きたいと思います。

Arcserve社の製品は多数ありますが、勤務先では下記の製品を利用していますので、その製品について書いていきたいと思います。リンク先は、メーカーの製品サイトとなるため参考ください。
Arcserveカタログセンター(下記製品に関しての資料がまとまっています)
Arcserve Backup
Arcserve UDP (Unified Data Protection)
Arcserve UDP Appliance (9000シリーズ)
Arcserve OneXafe

① Backupはファイル単位とかでのバックアップで、LTOテープ等にバックアップで利用していた経験があります。データ戻しが比較的面倒だった記憶もあり、イメージバックアップの ② UDPが登場した記憶があります。UDPでは、フルバックアップすることせず、バックアップ後にマージンによってバックアップファイルが合成され、あたかもフルバックアップかのように処理される機能が加わったという認識です。①②ともに、サーバ単位でライセンスが必要という問題がありました。

VMware ESXi普及によって仮想化あたりまえ時代に突入し、手軽に仮想化技術が利用できるような、NutanixをはじめとしたHCI (Hyper-Converged Infrastructure) が登場。1台の物理サーバにあれやこれやサービスを乗せる環境から、1台の仮想サーバに1機能という感じで複数のサーバで構成するような環境の使い方が増え、バックアップコストがかかりだした頃に、無制限ライセンス版が登場した。これが、③ Appliance製品。このアプライアンスにrするのであれば、仮想・物理問わず何台でも利用OKだよ、という製品だ。

バックアップしたイメージファイルが壊れていないよね、ということを、各ボリュームを仮想的にマウントをし特定のファイルにアクセスできるか、という、アシュアードリカバリ (Assured Recovery) 機能がVer.9.3あたりに、従来まで有償だったオプションが無料で提供されるという衝撃的な情報をゲット!これが、アークサーブさんのパネルディスカッションに参加した時の美味しい情報だった。

Arcserve Ver.10が、2024年11月にリリースされたようです。公式ブログに書かれていたので、ご参考ください。
Arcserve Unified Data Protection 10 をリリースしました!(それ、レプリケーションでよろしく。UDPともども。 / 2024-11-01)
この記事を拝見すると、Amazon・Azure・GCPのパブリッククラウドへのシステム復旧やSQLデータベースのバックアップの安全性が取れているという記載がありますね。パブリッククラウド環境ができていない企業だと、Ver.9.3でまだ十分かな?と思ったりします。重複排除機能が改善されていれば別ですが。

WORM機能、1回しか書き込めない・削除は設定によっては可能なイミューダブルストレージ (Immutable Storage) OneXafeの登場!これがどうやら販売終了した模様。
『Arcserve® OneXafe 4500 シリーズ』 販売終了のご案内(arcserve japan / 2024-08-05)
コレ、意外に衝撃。このたび、外部サプライチェーンの制約とのことのようです。そういうこともあり、Ver.10でオブジェクトロックに対応させて、イミューダブル的な運用を可能とした製品をリリースしたのかもしれない。

いずれにせよ、OneXafeを導入できている企業にとっては、ラッキーなのかもしれないけれど、ソフトウエア的に改善してほしいケースが色々あっただけに残念。とはいえ、記念にOneXafe記事も書いていこうと思っています。

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