Nutanix AHVのストレージを圧縮してみた

Advent Calendar 2022 に関しての取り組みとして、連続投稿14日目になります。

Nutanix AHV仮想基盤を利用しているけど、ファイルサーバも兼ねて利用しているため、容量不足でノード追加しても、やっぱり容量不足。
そういう中、圧縮してもレスポンスは下がらないよ!という記事を見まして、サポートに問い合わせたところ、その通りだった。
そして、いざ圧縮!ポチっとな。

サポートからの回答:
ストレージコンテナではインライン圧縮とポストプロセス圧縮(オフライン圧縮)の 2つの方法の圧縮機能がございます。ストレージコンテナの設定の Compression にて 0 を指定するとインライン圧縮、1より大きい数値を指定するとポストプロセス圧縮になります。インライン圧縮では、書き込むその際にその書き込みデータに対して圧縮が行われます。一方、ポストプロセス圧縮ではまず非圧縮の状態でディスクに書き込まれた後に、設定時間後にストレージ上のデータ全体を対象に圧縮が実行されます。

(参)Nutanix上でのインライン圧縮のパフォーマンスへの影響とオーバヘッドは?(ネットワールドらぼ)

全然違和感なし。システムが遅いよ、という指摘もない。良かった。
しかも、容量が余裕のよっちゃんになった!

サポートからの回答:
圧縮に伴うCPUオーバーヘッドは非圧縮の環境と比較して増加するのは事実ですが、システム動作が遅延するなどといった事象を引き起こすようなレベルではございません。

その事後報告となります。

 

Prism Elementから、[ストレージ]→[テーブル]とみて、ここの赤枠、compression(圧縮)が、オンになっています。圧縮されている、ということです。
下段の選択部分、キャッシュの重複排除も有効になっています。

Prism

変更の仕方は、
圧縮を有効にしたいストレージコンテナを選択し、右下あたりにある[update]をクリック。
ウインドウが表示されるため、左下にある[Advanced Settings]をクリック。
画面真ん中にある、Compressionにチェックをいれて、[Save]するだけ。
この数字はインライン圧縮としてデフォルトの0をそのまま流用。

圧縮方法

こんな感じの状況。

nutanix ahv 圧縮情報

ここで注目は①と②の比率。

ここはNutanixサポートに問い合わせて解決!

①Data Reduction Ratioとは、重複排除や圧縮、イレージャコード(数学的関数を使用し一連のデータを予め冗長性を含む形式に 変換する技術)による容量最適化をさす。1.39:1とは、元データ1.39TBを最適化すると1TBのデータになるとの意味を持ち、データ削減率としては、1÷1.39≒72%となり、非常に効果が出ていることになる。

(参)Storage Diagram View(Nutanix)

②Overall Efficiencyとは、データ削減、クローニング、シンプロビジョニングによる容量最適化をさす。3.89:1の時、元データ3.89TBを最適化すると1TBのデータとなるため、1÷3.89≒26%となり、非常にこちらでも最適化されていることいなる。

(参)Data Efficiency(Nutanix)

 

実際利用していて、特にレスポンスを感じていないため、容量不足を感じている方は、

是非圧縮でコスト削減も実現可能ですよ!

Author: 管理者