Nutanix 勤務先導入事例 2022

Prism

健全性良好!優秀だ(笑)

勤務先という名前でごにょごにょとさせて頂ければ幸いです。
記載にあたっては、Nutanix製品をこれから利用してみようかなぁ?と思われるユーザーが広がって欲しい一心で書いています。

Nutanix Advent Calendar 2022 12月18日分の誕生日投稿となります。
ITnews.jp Advent Calendar 2022 に関しての取り組みとして、連続投稿18日目になります。

(追記 2023.01.25)Nutanix Meetup Online 23.01が開催されました。その資料です。→こちら(PDF)

ITnews.jpとしてのAdvent Calendar 2022としてNutanix関連記事をいくつか投稿していますので、参考頂ければ幸いです。
[寄稿] 12/04 Nutanix AHV / ESXi のバックアップ Season 2
[通常] 12/05 Nutanix仮想化ソフトを無償体験できるTest Driveを利用してみる
[通常] 12/06 無償体験できるNutanix Test DriveでFilesのデータ分析を体験してみる
[通常] 12/07 ランサムウエア対策にもなるNutanix Filesの無償解析ツールでどこまで分かるか
[通常] 12/08 Nutanix Filesファイルサーバにネットワークの癖がある
[通常] 12/14 Nutanix AHVのストレージを圧縮してみた
[今ここ] 12/18 分

過去のAdvent Calendar 2021では初めて投稿した記事として
[寄稿] 2021/12/22 Nutanix AHV/ESXi から Arcserve UDPへのバックアップについて
[通常] 2022/01/08 〃 その後

を書いています。良かったら参考にしてください。

この1年間を振り返る

Nutanixの欠点!使いやすすぎて、どんどん仮想マシンを作り・展開しリソース不足になること!です。HCI(Hyper Converged Infrastructure) というシンプルな構成で仮想化が実現できるシステムで、リソースが足りなければ、ノード(ハード)を調達すれば良いんです!という考え方の製品。

この1年間で、NX-1175S2も調達しました!リソース不足が起因です。

その筈、今年も色々と物理サーバからNutanix基盤に切り替えました。勿論、ペーパーレスやテレワーク強化の流れから、新システムの導入にあたってNutanix基盤上で稼働、というのもありますね。例えば、テレビ会議システムは、Pexipと呼ばれる製品を利用しています。ドコモビジネスさん(旧 NTTcom)のテレビ会議システムのクラウドサービスとして利用されていたり、結構クラウドサービスとして展開されていたりする製品ですが、ESXiかHyper-Vでの導入実績はあるんですが、残念ながらAHVの動作保証はされていない製品です。勤務先ではESXi上で稼働させていたのを、AHVとESXiのハイブリッドで稼働しました。おそらくストレージコンテナの問題だと思うんですが、間違って違うコンテナ上で稼働させてしまったために、VM間の疎通が取れないんだろうな、と今感じています。Pexipのアップデート時には、改めてAHVでのチャレンジをしてみたいと思っています。

PexipのアプライアンスはOVAで提供されており、OVAからAHVへのデプロイで実施しました。この方法は簡単に過去の記事(Nutanix AHVに、OVAをインポートする、2022/1/9)に記載しています。OVAデプロイでは、IP等が入力されないため、デプロイ後にIPとかホスト名とかを設定しなきゃいけないなどの作業はありました。

Hyper-VからAHVに切り替えたDWH(SQL Server)は別の人が担当したわけですが、勇気があるなーと思いつつも、結果的には物理サーバと変わらぬレスポンスで非常に満足している感がありました。

Oracle DB機器は物理サーバ依存ですが、それ以外であれば、どんどん物理サーバからの乗せ換えを実施中です。今期においては、あと物理サーバ1台も既にハード保証が終了しているため、そのシステムをAHVに乗せ換えていく予定で、年明け早々より構築作業を展開する計画です。

当社利用のNutanixは、SSD/HDDのハイブリッドを利用しています。HDDは10krpm(と思う)という速いとはいえない速度ですが、SSDとのハイブリッドの効果から、比較的処理も早い処理を実現しているように思え、非常に満足しています。

レスポンスの良さから、さっと検証して、さっと削除するという運用工程が非常に増えました。検証して良いものは導入に至ったというケースも複数あります。

その他、物理サーバでメモリを64GB搭載させたサーバを購入検討した場合、余裕で200万円超えてしまう現実性を見たりして、費用感が麻痺してしまう体験をしています。

 

結局どうなったか?

AHVはNX-1465-G5とNX-1175S-G7、NX-1175S-G8の6ノードクラスタ。ESXiはNX-3360-G6の3ノードクラスタの2種類を使っています。こんな感じですね。

Nutanix稼働状況

何気に、-G5, -G6, -G7, -G8 と揃っています(笑)

結局、ESXiでしか動かないVMもあるため、この2種類のハイパーバイザーで勤務先のシステムをまかなう状況にあります。

ただ、ハードだけ増設しただけではありません。VDIのXi Frameをミニマムで導入してかじりました。現在ファイルサーバのFilesの構築依頼中で年明け早々にも、7TB程のファイルサーバを、切り替える予定となっています。これが成功すれば、拠点にある物理サーバ3台のファイルサーバも、順次Filesに移植していきます。それを踏まえて、来年更新のNX-1465においては、既設( 1x SSD: 1.92TB / 2x HDD: 8TB)に対し、-G8(1x SSD: 7.68TB / 2xHDD: 18TB)への大幅アップデートを社内調整中となっています。

Xi Frameについては、勤務先のインフラ環境の影響で展開ができておらず、また、リソース問題(特にHDD不足)も直面化し、検証すらできないまま、ほったらかしの1年になりつつあります。この第4四半期にあたる翌3月までに、何かしらの結果を残したいと思っています。

このHDD不足に関するリソース問題については、HDD圧縮によってリソース問題が解消されてしまったことを報告します。これは、12/14に報告済みです。圧縮しても、レスポンスには影響はありません。この圧縮ですが、非圧縮に戻すことも簡単に行えますので、実施する価値はありますよ。

このAHV、ESXi、に対し、バックアップ先としては、Arcserve UDP Applianceを利用してバックアップを行っています。12/4の寄稿記事に詳しく描いています。参考ください。

で、Filesに対してバックアップも行おうとしたところ、Filesの特徴を知らずに展開したこともり、バックアップができないという問題が発生中。これに関しては、12/8の記事を参考頂ければと思います。

下画像は、Arcserve UDP Applianceのダッシュボード画面。目標復旧時間 (RTO)の設計が入っていないのでそこは空欄ですが、注目すべき箇所は赤枠部分。すべて成功しています。失敗はありません。44台のVM(AHV, ESXi)に対してバックアップが行われています。

 

Nutanixに切り替える前は?

もう4年以上前の話になるんですね。ESXiを利用していました。3ノードクラスタで、ストレージはFujitsuのETERNUSを利用していた。ETERNUSには再起動中に瞬間バックアップというOPC (One Point Copy) という機能がありまして、ETERNUSの凄さで感動していた覚えがあります。

しかしながら、リソース不足に陥り、1ノード追加の4ノードにするには、ESXiのライセンスをアップグレードしなければいけない問題、Fc-HUBを追加しなければいけない問題、ノード追加には、BIOSとかもあげなきゃいけない問題、色々な大変な問題が重なり、もっと運用が楽なものは無いかな~?と思っていた時に迷い込んだのが、HCIという仮想化パッケージ製品だったわけです。

そのころ、Nutanix機器については、品川でのIDCセミナーに頻繁に登壇され、シンプルで良い製品だな~と思いながら過ごしていた覚えがあります。

この辺の詳しい内容は、noteに書いていますので、併せて参考ください。

会社のITインフラ改革〜仮想化サーバ①〜(11/7)
会社のITインフラ改革〜仮想化サーバ②〜(11/8)

 

仮想化に切り替わってもファイルサーバ更新が大変

物理サーバを仮想化に変更することでサーバ更新に関わる精神的ストレスは大幅減を経験しました。数年前にはデータセンターへの移設も行っているわけなので、ラック拡張や電力量拡張に比較的な金額が加算されるということもあり、そう簡単に機器導入が難しくなっている状況下でもあります。データセンター移設によってUPSは不要になったものの、物理サーバが多ければ多いほど、リプレイス時にデータセンターに行く必要があること、回収業者が来るまで待機が必要なこと、といった、業務時間後、いつまで待つんだ…という、また別のストレスも発生するわけで、どんどん仮想化移行は大賛成派になっていました。

物理サーバがどんどん仮想化に移行しつつ、ある問題がのしかかりました。ファイルサーバって、OSのサポートが終了した時って、再構築発生するよね?という問題でした。実際に、再構築を1度経験しています。確か、無印2012(Windows Server 2012 R2では無い2012)から現行のWindows Server 2019への切り替え時かな?普通に物理サーバと同じ作業が必要なんだ、と。

通信回線が1Gbpsから10Gbpsに変わったぐらいでも、やはりディスク容量が大きくなるにつれて、データバックアップ時間は、それなりにかかるという深刻さを感じ始めた時に、Filesに出会いました。導入事例とかを参考にしながら、いつかは当社でも…と思い、その「いつか」がやってきました。

現在構築中で翌1月下旬にrobocopyを複数回回して移行を実施する予定となっています。

Filesを解析する無料解析ツール File Analyticsが非常に素敵感があること。

赤枠部分、ファイルサーバに、audioやVideoを入れるんじゃねえよ、という判断が分かってしまうのも良いですね。
来年のAdvent Calendar 2023 あたりで、このFilesの導入効果を発表できるんじゃないかな、と思います。

File Analytics

 

へ~しゃの導入事例として、今年はXi Frame (VDI) や ファイルサーバのFiles を導入してみた!ということがポイントで、その成果は来年発表できると思います。
あ、そうそう、Xi Frameについては、勤務先の通信環境の都合上、テレワーク時にうまく機能してくれないため活用できていない状況となっています。このテレワーク環境において、BlackBerry社のCylance GATEWAYを利用すれば解消することの確認もできており、来年には発表できると思います。Cylanceって何ぞや?と思われた方は、私のBlognoteに記事UPしていますので、併せて参考ください。

 

もはやNutanixの凄さで虜になってしまっています。。。ありがとう、Nutanix

Author: 管理者

3 thoughts on “Nutanix 勤務先導入事例 2022

  1. 「独り情シス」です。「二人情シス」の時に結託して、Nutanixを入れました。

    HCIを比較している時に、Gartner Magic Quadrantの右上の「Nutanix」が気になって、「法外に高くても良いから一度話でも聞いてみたい」と思ってウェブ問い合わせをしました。営業さんの話をお聞きして、「v-〇AN」とか「Sim〇libity」とか言ってる人達を遠ざけたくなって、販売店に「Nutanixじゃないと入れませんけど」って言って提案をやり直させました。販売店もまだまだサーバーメーカー寄りだったりマイ糞ソフト寄りで嫌ですよね。
    販売店なんかに日頃の悩みを相談するとあれやこれやてんこ盛りになってくるのに、Nutanixの人に相談すると「これだけで良いんですけど」ってなるのは何故??(笑)

    さてさて、SPP更新が終わったらしたら、AHV更新して、Filesも更新するぞ~。
    あ、「File Analytics」使ってない!それ、使いたい~。

    1. コメントありがとうございます。
      ひとり情シスとか、情シス人数不足の会社にもってこいのがNutanixの製品と思っています。
      運用管理の軽減、オールフラッシュにしなくても処理が早い、サポート品質が高い等。
      十分にハマってください。(笑)

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