Nutanix AHV / ESXi のバックアップ Season 2

arcserve for Nutanix AHV

今回は、「Nutanix アドベントカレンダー2022」の2022/12/04向けの寄稿記事となります。
なお、個人的に実施している「ITnews.jp Advent Calendar 2022」の2022/12/04向けの記事としても利用します。
また、Nutanix アドベントカレンダー2022 では12月18日も寄稿記事を予定しています。あわせて参考頂けると幸いです。

(追記 2023.01.25)Nutanix Meetup Online 23.01が開催されました。その資料です。→こちら(PDF)

 

Season 2 ということで、Season 1にあたる記事と補足記事が以下になります。あわせて参考ください。
・寄稿 2021.12.22 Nutanix AHV/ESXi から Arcserve UDPへのバックアップについて – ITnews.jp
・補足 2021.01.08 Nutanix AHV/ESXi から Arcserve UDPへのバックアップについて(2) – ITnews.jp

 

現在、勤務先のNutanix AHV/ESXiのバックアップ先として、Arcserve UDP Applianceで自動バックアップをしている。成功有無はArcserveのダッシュボードを見て判断している。
このArcserveのライセンスにも、Nutanix専用のものが用意されている。
勤務先のは、Advanced for Nutanix。※1に書いているが、AHVの仮想マシンだけでなくNutanix Filesもバックアップできるようだ。
(参考)Arcserve® Unified Data Protection 8.xライセンスガイド
arcserveライセンスガイド

 

おさらい

Season 1では、ついにエージェントレスで行えるバックアップアプライアンス Arcserve UDP Applianceを導入したことを申し上げました。
NX 1465-G5 (4ノード AHV) と NX 3360-G5 (3ノード ESXi) を、Arcserve UDP Appliance にバックアップしたことを報告しました。

Nutanix 2021

そして、ファイルサーバ約7TBのフルバックアップに51時間30分かかり、約60%の圧縮によって約3TBに抑えられた、という報告をしました。
あわせてAHVのVMに対してのバックアップ方法を記載した。

補足の投稿では、Arcserve UDP Applianceのダッシュボードのいくつかをスクショした。

 

今回は、Season 1との比較を記載し、まだ触れていない部分でのArcserve UDP Applianceについて触れていきたい。

 

Season 2

AHVマシンが増えた!2台も。NX 1175S-G7, NX-1175S-G8を追加。デュアルコアと思いきや、シングルコアだったためリソース不足で2台増設した、という背景。
こんな感じに構成が変更となりました。
しかし、バックアップ先となるArcserve UDP Applianceは1台のまま変更無しです。
やはり高圧縮なので、まだまだOKということでしょうか。

Nutanix 2022

 

Nutanix AHVからArcserve UDP に対しエージェントレスを行うためには、クッション的な存在として、Backup ProxyというVMを介した運用となる。
Backup Proxyは、AHV上にAgentがインストールされたWindows Server。HotAdd(マウントしたVMのスナップショットからデータを読み取る技術)転送でバックアップしている。
ESXiの場合は、エージェントレスで行えている。AHVもエージェントレスだけれども、そのためのVMが別途1台必要、ということでエージェントレスを実現している、ということですね。

arcserve for Nutanix AHV

 

Season 1では、バックアップVM数は22台だった。今は44台になっていた。
1年でどれくらい容量が増えたレポートが下画像になる。

arcserveバックアップ容量

これはRAW(非圧縮)データなので、Arcserveは高圧縮してくれる。
下画像では55.5TBに対しでデュプリケーション(重複排除)と圧縮で78%圧縮され、12.32TBに抑えられている。

Arcserve圧縮

 

このArcserve UDP Applianceでは、4台のVMに対しバックアップに同時で行うことができた。その甲斐もあり、高速で処理が行える魅力の1つかもしれない。

Season 1ではファイルサーバのバックアップログについて触れましたので、Season 2でも少し触れてみる。
個別(VM)のジョブステータス。復旧ポイントもあり、しっかりバックアップ成功している。ノーメンテナンスで運用が大幅に簡素化しており、非常に頼もしい。

Arcserveダッシュボード

ジョブログが左側。増分バックアップの一部を右側に表示している。
相変わらず圧縮率が高いですわ…

arcserve ログ

今後の課題としては、昨今ランサムウエア感染被害が国内被害が増えているため、バックアップしたデータの改ざんを防ぐため、DVD-Rのように1回しか書き込みができない不変ストレージ(イミューダブルストレージ)のArcserve OneXafeとか興味があり、調査開始している。

 

まとめ

1年前と比較しバックアップ対象の仮想マシンが2倍の44台に増え、非圧縮データが56TB程度になっているものの、重複排除を含めた高圧縮によって、13TB程度に収まっている。バックアップも自動で行われ成功している。1年間トラブルも発生していないため、頼もしいバックアップ製品といえる。

Author: 管理者

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