Nutanix上で稼働する仮想マシンが利用できるリソースの考え方

Nutanix上で稼働する仮想マシンが利用できるリソース(CPU、メモリ、ディスク容量等)についての考え方が理解できないと、あれもできる、これもできるという果てしない旅に出かけてしまう。

ここでは、もっともっと単純に、知っているもんだと思われ教えてくれない内容に掘り下げて説明していこう。

SSD/HDDといったディスク容量は、クラスタ(冗長化)された複合機器内(例えば、3台のサーバーが統合された環境とか)において、統合され活用できる。しかし、CPUやメモリにおいては、ディスク容量のように統合することができない!というわけだ。

ネットワークを介して、クラスター化された複合機器内において、無駄なくリソースをまとめて処理できてしまう技術を「グリッド・コンピューティング」というようだ。しかし、Nutanixでは「仮想化」の製品。仮想化ができるのは、ディスクのみ、ということなので、CPUやメモリは、その搭載しているハードを飛び越えて利用する、ということは、できない、ということのようだ。

例えば、2個のCPU、4枚のメモリ、SSD 1基とHDD 2基を1台のサーバー(1ノード)があるとしよう。

Nutanixの場合はクラスタ構成に最低3台(3ノード)が必要になる。ここでは、3台で構成したことにしよう。

そうすると、Nutanixでは、次の様な見え方になるようだ。
すなわち、CPUやメモリは、ハードウエアを超える利用はできないものの、ディスク容量はシェアした利用ができるわけだ。

ここで注意が必要で、合算されたディスク容量を十分に使える、ということではない。
ここでは3台のサーバでクラスター構成をしているため、仮に1台のサーバが倒れてもシステムは使える、という考え方が必要。
つまり、N+1という考え方をしておかないといけない。
実際に上のようなリソースにはなっているものの、使える容量は2ノードまで、となる。

また、更にいうと、約1.5年毎にファームウエアのEOLが発生する。
N+1の容量を確保しただけれでは、ちょっと足りない場合が発生した経験があるため、未使用領域1ノードぎりぎりまでも消費することは避けた方が良い。
また、ディスクの消費量においても、RAIDの考え方ではなくRAID1のような感覚(1つのデータを2台のノードに分散してコピーする)で、RF2という方式で耐障害性を高めている。

また、VM(仮想マシン)上のディスクは、物理的に作成されるのではなく、使った分だけ消費される、シンプロビジョニングのような形で消費されるため、仮想マシンだけを削除しても容量が減らないという特色もある。
VM作成においては、十分にリソースを考慮した上で、作成していく必要がある。

なお、VMを作成すると、自動的に最適な場所に配置してくれて、1ノード障害が発生すると、自動的にVMを適した場所に移動してくれるvMotionという機能は搭載されている。

 

Nutanix上で管理するコンソールソフト、Prismでは、ディスクだけではなく、CPUコア数やメモリ数など合算されて集計されているため、いかにも、各リソースを無駄なく利用できるように思えますが、VMが稼働しているハードウエアのリソースが枯渇になれば、そのハードウエア上には、VMの追加ができない、ということになる。

 

最初からファイルサーバー作成目的としてわかっている場合には、CPUやメモリを過剰に投資する必要はなく、仮想化上に載せたいシステムに、どれだけのリソースが必要かを計算し、購入することで、イニシャルを低く抑えることができる。
なお、ファイルサーバー用途であれば、Nutanix Filesという別のオプションがあり、安価ではないが、機能面を見ると、監査機能が網羅されているため、利用者によっては使い勝手が良いかもしれない。別の機会に記載しておこう。

Author: 管理者